自分の車の記録をAIに分析してもらうと何がわかる? — 渡す前に整える列と、読めること・読めないこと
給油の記録が30行たまっても、表のまま眺めては分かりません。日付・走行距離・量・金額の列に整えてAIに貼ると、燃費の季節変動、1kmあたりの単価、費目の割合、整備の周期と次の目安、外れ値が返ります。読めないのは原因と、少ない行数の傾向と、書き忘れの穴。聞き方の型まで。
給油の記録が30行たまっても、表のまま眺めては分かりません。日付・走行距離・量・金額の列に整えてAIに貼ると、燃費の季節変動、1kmあたりの単価、費目の割合、整備の周期と次の目安、外れ値が返ります。読めないのは原因と、少ない行数の傾向と、書き忘れの穴。聞き方の型まで。
空気圧は月1回くらいの点検がおすすめ。適正値は運転席のドア付近に貼られたラベルに書いてあるよ。燃費と安全の両方に効くんだ。 正確な時期は車種や使い方で変わるから、取扱説明書か整備工場で確認してね。
Prototype conversation · 開発中の画面より再構成
給油の記録が30行たまった。表計算で開いて眺めても、分かるのは「なんとなく最近高い」くらいです。同じ30行をAIに貼って「分かることを3つ」と頼むと、10秒で「夏に燃費が1割落ちている」「1kmあたり13円」「9月に1回、給油の間隔が不自然に長い」と返ってきます。
記録を残す理由の半分は、こうやって読むためです。何を残すかは 車の記録を1年ためると、何が見えてくる? に、道具の分担は 車の整備や燃費の記録、紙とスマホどっちが便利? にあります。ここでは、たまった記録をAIに渡すときの整え方と、返ってくる答えの読み方を見ます。AIに車のことを聞く一般的な線は AIに車のことを聞くとき、何を信じていいか にあります。
AIサービスに貼ったデータの扱い(保存・学習への利用)は、サービスの設定と規約で決まります。貼る前に、そのサービスの「データの扱い」の設定を自分で確かめてください。

AIは、列がそろっていない表を読み違えます。渡す前に3つだけ整えます。
| 記録 | 列 | 落とすもの |
|---|---|---|
| 給油 | 日付・走行距離(メーターの累計)・入った量・金額・満タンかどうか | スタンドの店名は要らない |
| 整備 | 日付・走行距離・内容・金額 | 工場名と担当者名は要らない |
| 固定費 | 費目・金額・支払った月 | 保険証券の番号は要らない |
落とすのは、ナンバー、氏名、住所、証券番号、車台番号です。分析には一つも要りません。表計算からその列を消してから、CSVで保存するか、表をそのまま貼ります。文字化けするときは、UTF-8で保存し直します。
給油の「満タンかどうか」の列は、燃費の計算に効きます。満タンでない給油が混ざると、満タン法の計算が崩れます。無い場合は「全部満タン」とAIに伝えます。

| 読めること | 頼み方 | 何に使うか |
|---|---|---|
| 燃費の推移と季節 | 「満タン法で燃費を出して、月ごとに並べて」 | 夏と冬の落ち方が「季節」の範囲か、それを超えて落ちたままか |
| 1kmあたりの単価 | 「年間の総額を年間の走行距離で割って」 | カーシェアやタクシーと比べる物差し |
| 費目の割合 | 「給油・整備・固定費の割合を出して」 | 固定費が半分を超えているなら、乗る回数を減らしても下がらない |
| 整備の周期と次の目安 | 「オイル交換の間隔を距離と月数で出して、次はいつごろか」 | 距離で先に来るか、期間で先に来るか |
| 外れ値 | 「不自然な行を挙げて、理由の候補を」 | 書き忘れた給油、桁を間違えた金額、急に落ちた燃費 |
どれも「表の中の計算」です。表にある数字から出せることは、AIは正確に、速く出します。

| 読めないこと | なぜ | 代わりに |
|---|---|---|
| 原因 | 燃費の落ちが空気圧かエアコンかオイルかは、表に書いていない | 空気圧を見る。季節が変わっても戻らなければ整備工場 |
| 少ない行数の傾向 | 給油10回で「季節」は語れない | 満タン5回で燃費が1つ、1年で季節の話ができる |
| 書き忘れの穴 | 1回書き忘れると、次の給油の燃費が「異常に良い」に化ける | 外れ値を挙げさせ、書き忘れなら2回分を合算して計算し直す |
| 自分の車の指定値 | オイルの周期も空気圧も、表からは出ない | 取扱説明書のメンテナンスデータ |
AIは表の中しか見ていません。「夏に落ちている」までは言えても、「エアコンのせい」と言うときは推測です。推測は候補として受け取り、確かめるのは自分の手と整備工場です。
分析は、読んで終わりにすると意味がありません。使う先は3つです。
3つとも、車の記録を1年ためると、何が見えてくる? で書いた「数字から決まること」と同じです。AIは、その数字を出す手間を10秒にします。
空気圧です。月1回、運転席のドア付近のラベルの値に合わせます。次に、落ちた時期が夏(エアコン)や冬(暖機)と重なっていないか。季節が変わっても戻らなければ、オイルとエアフィルターを整備工場で見てもらいます。
満タンの給油が5回あれば燃費が1つ出て、1年分あれば季節の話ができます。整備は1年に数行なので、周期の話は2年分からです。行数が足りないときは、AIに「足りない」と言わせてください。
金額の分析はできますが、燃費と整備の周期は出ません。家計簿には走行距離の列が無いからです。給油の記録は、走行距離と量を持っている道具で残します。
貼れる量に上限があるサービスが多く、1年分の給油50行なら貼れます。ファイルのアップロードは有料の機能になっていることがあるので、表をコピーして貼る形にすれば、無料でも足ります。
消さず、確かめます。書き忘れなら次の行と合算して計算し直し、入力ミスならレシートの写真で直します。本当に燃費が落ちた行は、そのまま残します。異常の理由を決めるのはAIではなく、レシートと車です。
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列を整えて渡せば、燃費の季節、1kmあたりの単価、費目の割合、整備の周期、外れ値は10秒で出ます。原因と、少ない行数の傾向と、書き忘れの穴は出ません。そこは空気圧を見る手と、整備工場と、レシートの写真の仕事です。
私たちが開発中の Poitto では、給油と整備をそのつど残しておくと、満タン法の燃費と、給油・整備・固定費を合わせた維持費が記録から出ます。相棒に聞けば、その記録を読んで、次の整備の目安や近づいた期日を返します。※記録が少ないうちは、傾向を読む材料が足りないことがあります。
基本無料。まず iOS で先行リリース、Android 版も順次提供予定。
分析の速さより、渡す表の列がそろっているかで答えは決まります。
Poitto 開発チーム
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