自動車税・軽自動車税はいくら? 排気量別の税額と、賢い納め方・節約のコツ 2026年版
自動車税は軽10,800円、普通車は排気量別に25,000円〜110,000円(2026年度)。13年超で上がる重課、EV・グリーン化特例の扱い、スマホ決済・クレカ・口座振替の納め方と手数料、4月1日の賦課期日と納期、そして払い忘れの影響。
自動車税は軽10,800円、普通車は排気量別に25,000円〜110,000円(2026年度)。13年超で上がる重課、EV・グリーン化特例の扱い、スマホ決済・クレカ・口座振替の納め方と手数料、4月1日の賦課期日と納期、そして払い忘れの影響。
毎年5月、郵便受けに 薄い封筒 が届きます。開けると「納税通知書」。金額を見て「あれ、去年よりちょっと高い?」「そもそも、この額ってどうやって決まってるんだろう」と、毎年うっすら思う。でも忙しさに紛れて、コンビニでさっと払って、また来年——。
自動車税・軽自動車税は、車を持っているかぎり 毎年必ずやってくる固定費 です。軽自動車で年10,800円、普通車なら排気量に応じて25,000円から。金額そのものはコントロールしにくいけれど、仕組みを知っておくと「なぜこの額なのか」「どう払うのが得か」「次の車を選ぶときに何を見るべきか」 が見えてきます。
誰が払うかを決めているのは、4月1日午前0時という一点です。その瞬間に車を所有している人へ、その年度分(4月〜翌年3月)が課税され、5月の封筒はその結果として届きます。
なお、車の税制は 年度ごとに細かく動きます。本記事の制度・税額は 2026年8月時点 のもので、ここに載せる数字は 2026年度時点の目安 です。実際の税額・納期は、お住まいの都道府県・市区町村からの通知書と公式サイトで必ずご確認ください。
まず結論です。自動車税(2026年4月1日に「自動車税(種別割)」から名称が変わりました)は 排気量が大きいほど高くなる 仕組み。軽自動車税は排気量に関係なく一律です。
下表は 2019年10月1日以降に新規登録した自家用乗用車 の税率です。この日を境に税率が引き下げられたため、それ以前に登録した車は少しだけ高い旧税率が適用されます。
| 排気量 | 標準税額(年) | 13年超の重課(約15%増) |
|---|---|---|
| 軽自動車(一律) | 10,800円 | 12,900円(約20%増) |
| 1,000cc以下 | 25,000円 | 28,700円 |
| 1,000〜1,500cc | 30,500円 | 35,000円 |
| 1,500〜2,000cc | 36,000円 | 41,400円 |
| 2,000〜2,500cc | 43,500円 | 50,000円 |
| 2,500〜3,000cc | 50,000円 | 57,500円 |
| 3,000〜3,500cc | 57,000円 | 65,500円 |
| 3,500〜4,000cc | 65,500円 | 75,300円 |
| 4,000〜4,500cc | 75,500円 | 86,800円 |
| 4,500〜6,000cc | 87,000円 | 100,000円 |
| 6,000cc超 | 110,000円 | 126,500円 |
※2019年9月30日以前に新規登録した車は、これより高い旧税率(1,000cc以下 29,500円〜6,000cc超 111,000円)になります。なお、2026年時点で「13年超」に当たる車はすべて旧税率の世代のため、実際の重課額は旧税率を基準に計算されます(旧税率の15%重課は33,900円〜127,600円。表の重課列は、新税率で登録した車が13年超になったときの額です)。電気自動車(EV)は排気量の区分がないため、最も低い「1,000cc以下」の枠(25,000円)が一律に適用されます。
(出典:総務省「2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります」・福井県「自動車税税率表」/2026年8月時点)
ざっくり言うと、こう覚えておくと整理しやすいです。
車を「持つと年いくらかかるか」を、税金も含めた全体像で見たい方は 車の維持費、ぜんぶ計算したらいくら? もあわせてどうぞ。自動車税は、その中の1項目です。
同じ車でも、隣の家の車と税額が違うことがあります。それは、自動車税が 3つの要素の組み合わせ で決まっているからです。
普通車は エンジンの排気量が大きいほど高く なります。これは「大きな車ほど道路や環境への負荷が大きい」という考え方が根っこにあるためです。一方、軽自動車は排気量が660cc以下と規格で決まっているので、一律10,800円(2015年4月1日以後に初めて検査を受けた三輪以上の乗用・自家用。それ以前は7,200円)。この分かりやすさと安さが、軽が選ばれ続ける大きな理由のひとつです。(出典:総務省「平成28年度から軽自動車税の税率が変わります」・2026年8月時点)
グリーン化特例 は、環境性能の高い車の税金を一時的に軽くする制度です。電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド車(PHV)・燃料電池車(FCV)・天然ガス車などの新車は、新規登録した翌年度分の自動車税が概ね75%軽くなります(1,000cc以下の枠なら25,000円→おおよそ6,500円)。
ただし、これは 翌年度の1回だけ。その後は通常の税額に戻ります。この特例は 2028年3月31日までの新車登録 が対象とされています(2026年度時点)。
「エコカーだから、ずっと自動車税が安い」と思われがちですが、軽くなるのは基本的に登録翌年度の1年分だけ です。EV・PHVの税制は今後の見直しも予定されているので、購入前には最新の制度をその年に必ず確認してください。EV・HV・ガソリン車のトータルコスト比較は ハイブリッド・EV・ガソリン、結局どれが得? で整理しています。

意外と知られていないのが、この 経年重課 です。新規登録から 13年を超えたガソリン車・LPガス車 は、翌年度から自動車税が 約15%増額 されます(ディーゼル車は11年超が対象)。軽自動車も同様で、13年超で約20%増の12,900円 になります。
これは「古くて環境負荷の大きい車から、燃費のいい新しい車への買い替えを促す」ための仕組みです。ただし、EV・HV(ガソリンハイブリッド)・天然ガス車・燃料電池車は、この経年重課の 対象外 です。
| 経過年数 | ガソリン車の扱い |
|---|---|
| 12年目まで | 標準税額 |
| 13年超 | 約15%増(軽は約20%増) |
(出典:東京都主税局「自動車税」/2026年8月時点。グリーン化特例の軽課は「概ね75%軽減」で初回新規登録の翌年度分、重課は「概ね15%」)
長く乗るほど「愛着」は増しますが、税金は逆に上がっていく。この逆行を知っておくと、次の判断(減税と車選びの節で詳しく)がしやすくなります。
昔は「コンビニか銀行で現金払い」の一択に近かった自動車税ですが、今は スマホひとつで完結 します。2026年度時点の主な納付方法を比べてみます。
| 納付方法 | 手数料 | 特徴 |
|---|---|---|
| スマホ決済(PayPay・au PAY・d払い・楽天ペイ・ファミペイ 等) | 無料 | 通知書のバーコード/eL-QRを読むだけ。自宅で完結 |
| クレジットカード(地方税お支払サイト) | あり(金額に応じ加算) | eL-QR・eL番号で全国対応。カードのポイント対象になる場合も |
| コンビニ払い | 無料 | 30万円以下の納付書に対応。レジで現金・電子マネー |
| ペイジー(Pay-easy) | 無料 | ネットバンキング・ATMから |
| 口座振替 | 無料 | 一度登録すれば毎年自動。払い忘れゼロ |
| 窓口(金融機関・自治体) | 無料 | 現金で確実に。証紙が必要な手続き時に便利 |
(出典:東京都主税局「税金の支払い」/2026年8月時点。コンビニ払い・バーコード読み取りのスマホ決済は納付書1枚あたり30万円まで、決済手数料はかかりません。利用できる納付方法は自治体によって異なります)
2026年度時点で、eL-QR(統一QRコード)による納付に対応する自治体が全国に広がり、PayPayなど主要なスマホ決済アプリで納付できるところが大半です。納税通知書に印刷されたバーコードやeL-QRを、アプリのカメラで読み取るだけ。外出も、行列も、釣り銭もいりません。
かつては「税金をスマホ決済やクレカで払うとポイントが貯まってお得」と言われましたが、請求書払いへのポイント付与を終了するサービスが相次ぎ、現在は税金の支払いに直接ポイントは付かないのが原則 です(アプリ・カードごとに例外あり)。事前にチャージした残高を使う場合など、間接的に還元が残るルート もありますが、条件はアプリ・カードごとに毎年変わります。「お得さ」を狙うなら、その年の各社の条件を必ず確認してください。
「地方税お支払サイト」からクレジットカードで納付できますが、決済手数料(システム利用料)がかかります。東京都の案内では 最初の1万円までが37円、以降1万円ごとに75円が加算 される方式です。カードのポイントが付く場合でも、手数料がポイントを上回らないか を計算してから使うのが基本です。
支払い方法に「絶対の正解」はありません。手間なら口座振替、手軽さならスマホ決済、還元を狙うならその年のキャンペーン次第。毎年5月に「今年はどれで払うか」を一度だけ確認する習慣をつけておくと、迷いが減ります。

「自動車税って、いつ時点の話なんだろう」。ここを押さえると、車を買うタイミング・手放すタイミングの判断がクリアになります。
自動車税・軽自動車税は、毎年4月1日午前0時時点で車を所有している人 に、その年度分(4月〜翌年3月)が課税されます。この基準日を 賦課期日 と呼びます。4月2日に手放しても、その年度分はかかる、ということです。
納税通知書は例年 4月下旬〜5月上旬に届き、納期限は5月31日 が一般的です。ただし自治体によって異なり、2026年は5月31日が日曜のため、6月1日(月)を期限とする自治体が多い とされています。必ず手元の通知書の期限を確認してください。
普通車と軽自動車で、扱いが少し違います。
| ケース | 普通車(自動車税) | 軽自動車(軽自動車税) |
|---|---|---|
| 年度途中で新規登録 | 登録の翌月分から月割りで課税 | その年度は課税されない(翌年度から) |
| 年度途中で廃車・抹消 | 残り月分が月割りで還付 | 還付なし(4月1日基準で1年分) |
つまり 軽自動車は「4月1日にどちら側にいるか」で1年分がまるごと決まる ので、買うなら4月2日以降、手放すなら3月中、という考え方も。もっとも数百〜数千円の差なので、無理にタイミングを合わせるより、必要なときに動く のが基本です。
うっかり納め忘れると、延滞金 が発生したり、車検が受けられなくなったり(納税証明が必要なため)します。近年は納税情報が電子的に確認されるケースも増えていますが、「払ったつもりで払っていない」を防ぐには、納めた月と方法を記録に残しておく のがいちばん確実です。

自動車税そのものは「値切れる」費用ではありません。でも、車選びと乗り方 で、払う総額は大きく変わります。
これが最大の分かれ道です。軽自動車の10,800円と、2.5Lクラスの43,500円では、年3万円以上、10年で30万円以上の差 になります。「本当にこの排気量が必要か」を一度考えるだけで、毎年の固定費が変わります。用途に対して車が大きすぎないか——次の乗り換えのときに効く視点です。

EV・PHV・FCVなどは、購入翌年度のグリーン化特例で自動車税が軽くなります。加えて、車検時にかかる 自動車重量税のエコカー減税 は 2028年4月末まで延長 されています。ただし 2026年5月以降、減税対象の燃費基準が段階的に厳しく なり、これまで免税だった車種が次回車検から課税に変わるケースも出てきます。「エコカーだから安い」は年々ハードルが上がっている、と考えておきましょう。重量税を含む車検費用は 車検費用、ぜんぶまとめ で解説しています。
車の購入時にかかっていた 環境性能割は、2026年3月31日をもって廃止 されました。2026年4月1日以降の取得分は課税されません。購入時の負担は軽くなった一方で、前述のとおり 維持段階(重量税)の基準は厳格化 の方向です。新車購入時の税金の全体像は 新車購入、ぜんぶまとめ にまとめています。
(出典:国土交通省「令和8年度税制改正の大綱(抜粋)」/2026年8月時点。環境性能割は令和8年3月31日をもって廃止、エコカー減税は燃費基準の達成度を令和8年5月1日・令和9年5月1日に引き上げたうえで2年延長、グリーン化特例も2年延長)
経年重課で税額が上がる13年目は、「直して乗り続けるか、乗り換えるか」を考える節目 でもあります。愛着のある車をすぐ手放す必要はありませんが、「税金が上がった」「大きな修理が重なってきた」が同時に来たら、一度 今の愛車の価値を調べてみる のも手です。売却の考え方は 車を高く売る、ぜんぶまとめ を参照してください。
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お住まいの都道府県税事務所(軽自動車は市区町村役場)に連絡すれば、再発行 してもらえます。納期限が近い場合は早めに問い合わせを。口座振替を登録していれば、通知書がなくても自動で引き落とされます。
必要です。住所変更をしないと 納税通知書が届かず、納め忘れ につながります。普通車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会で住所変更(または自治体への届け出)を。通知書の宛先が最新かどうかは、毎年チェックしておくと安心です。
最も低い「1,000cc以下」の枠(25,000円) が一律に適用され、さらに新規登録の翌年度はグリーン化特例で概ね75%軽くなります。ただしEVの税制は見直しが進んでおり、2028年5月1日を施行日として、自家用のEV・PHVに自動車重量税の上乗せ(特例加算)を導入する方針 が示されています(新車の新規検査分と、既販車が施行日以後に最初に受ける継続車検分は免除。具体的な税率は令和9年度税制改正で決まる予定)。購入前にその年の制度を必ず確認してください。
いいえ。経年重課の対象はガソリン車・LPガス車(13年超)とディーゼル車(11年超) で、EV・ガソリンハイブリッド・天然ガス車・燃料電池車は対象外 です。同じ13年落ちでも、動力によって扱いが違います。
普通車 は、登録の翌月分から月割りで課税されます(前オーナーが年度分を払い済みの場合、売買価格に含めて精算されるのが一般的)。軽自動車 は、4月1日時点の所有者に1年分がかかる仕組みなので、年度途中で買った年は原則課税されません。中古車購入の全体像は 中古車の買い方、ぜんぶまとめ をどうぞ。
納期限を過ぎると 延滞金 が加算され、放置すると 督促・差し押さえ に至ることもあります。また、自動車税を滞納していると 車検(継続検査)が受けられません。「うっかり」を防ぐには、口座振替の登録か、納めた記録を残しておくのが確実です。車検・自賠責・保険とあわせた期限の管理法は 車の期限と記録、どう管理する? にまとめています。
近年は納税情報が電子的に確認できるため、普通車は車検時の納税証明書の提示が原則不要 とされています。軽自動車も電子化が進んでいますが、納付した直後など、電子で確認できないタイミングでは紙の証明書が必要になる場合 があります。心配なら、納税証明書(領収証書)を車検証入れに入れておくと安心です。取り扱いは受検する運輸支局・軽自動車検査協会や整備工場で確認してください。
自動車税は数ある維持費のひとつ。税金・保険・車検・ガソリン・駐車場 を通しで見ると、家計のどこを見直せるかが見えてきます。保険の節約余地は 自動車保険、ぜんぶまとめ、全体像は 車の維持費、ぜんぶ計算したらいくら? が入り口になります。
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Poitto 開発チーム
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